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February 20, 2006

祖父の日記

母方の祖父が倒れたのは、先月半ばのことだった。
脳溢血だった。

一命はとりとめたものの、意識は戻らず、
長くはないだろう、と言われた。

春で、89歳になる人だから、
今まで生活の多くを自分で出来ていた事が、
すごいのだから、よく頑張ったものだよ・・・
等々、親戚一同あきらめの雰囲気の中、
祖父は意識をとりもどし、
左半身不随になり、
食事が出来ない体になったものの、
会話が出きるし、字も書く。
ボケが、急に進行し、我儘にはなったが・・・。

ただ、やはり歳だし長くないのには変わらない。
それなら、今、私に出来る事はなんだろう。
そう考えても、
私は医者や看護士でもなければ、福祉の知識もない。
出来る事なんて、何もないけど、
それなら、私だったらして欲しい事はなんだろう?
考えて、お見舞いに行って来た。
新幹線や特急、ローカル線など、
乗り換え4回乗り換え、5時間半をかけて、
私にとっては、大変な旅だった。

でも、行って良かった。
私が来ると知って、祖父は喜び、
その日の朝からずっと、
病室のドアが開くたびに、私の名前を呼んでいたそうだ。
帰るときも、手を握ってなかなか離してくれなかった。

祖父が、もう病院からケアハウスと、
家には帰って来れないだろうと、
荷物を整理する中で、
祖父の日記が大変頼りになったそうだ。
何がどこにあるのか、いつ何をしたか、
的確に、解りやすく書いてあった。
その日記を、私も読ませてもらったが、
無口だった祖父が、
どんなに私たち家族を、心配し、
あたたかく見守っていたのか、知ることが出来た。

そのうちの一冊に、
私の結婚式を喜ぶ祖父がいた。
そのあたたかい言葉が嬉しくて、
祖父に頼んで、その日記をもらった。

家族ってなんだろう、介護ってなんだろう、
看取るってなんだろう・・・。
考えさせられたし、考えても何もわからなかったけど、
大切な気持ちに、気がつくことが出来たような・・・
私にとっては、だいじな3日間だった。

おじいちゃん、ありがとう。

そして3日留守を許してくれた旦那様も、ありがとう。
ただいま!

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